握手、ハイタッチをするから親しくなる
握手やハイタッチはあいさつと同じで、
こちらから繰り返し仕掛けていると相手から積極的にやってくれるようになる。
大きな声で「おはよう」と力強いハイタッチをする子、
無言でハイタッチする子、
指先でチョコッと手を触れる子、
頭突きタッチをする子もいる。
握手をする子、
20まで数えながらパチパチと私の手のひらをたたく子、
しっかりとハイシェイクをする6年生の男の子など、
やり方はそれぞれだが、握手やハイタッチに応じてくれる子供たちは一様に笑顔である。
親しいから握手やハイタッチをするのではなく、
握手やハイタッチをするから親しくなる。
2年間、週5日毎朝100名以上の登校する児童たちに、
「おはよう」と声をかけ、握手やハイタッチを仕掛けることで、
みんなが明るく元気に変化していることを実感した。
名前を呼んで、あいさつをして、ハイタッチ
「みゆちゃん、おはようございます」
「勝っちゃん、おはようございます」
子供達は自分の名前を呼ばれるとホッとしたような嬉しい表情になる。
「・・・おはよう」
名前を忘れてしまうと、「私の名前まだ覚えてないの?」
膨れっ面をしてあいさつが返らない。
名前を呼んであいさつを投げかけることで、子供たちは一段と親しそうに
微笑んであいさつを返してくれる。
「名前を呼ぶ、あいさつ、ハイタッチ」
この三つの実践で子供たちが少しでも元気に登校してくれるよう願っている。
嬉しいことに、2008年11月現在では大きな声であいさつが出来る児童が増えてきた。
児童同士でも大きな声で「おはよう」とハイタッチする光景を目にするようになった。
変化しながら成長
当然のことながら、児童たちのあいさつの仕方は一様ではない。
「おはようございます」と声を出す子、黙ってハイタッチする子、
ソッポを向いて校門を入って行く子・・・
あいさつやハイタッチを嫌がり、避ける様にスーっと通り過ぎ子もいる。
私の前に来て、時計をいじくり回す子、キックをしてくる子、おしゃべりを始める子もいる。
なかなかしっかり話せる1〜2年生がいることに驚くこともある。
英会話を習っている子、スイミングに通っている子、ダンスを習っている子など・・・
いろいろなお話をしてくれる。
子供達の表情、話し方、態度は日々変化している。
それぞれの子供たちが変化しながら成長していく姿を学校安全ボランティアとして毎朝眺めている。