教訓

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連長に学ぶ企業リーダーとしての心得

趣味で集まる大勢の人たちを仕切る(阿波おどり)連長のリーダーシップは
企業をリードする社長にも必須な要素が詰まっている。

前面に出て派手に目立つことなく、連員を盛り上げ、自分は後ろへ下がる謙虚さ
連員を厳しく指導した次の瞬間、間が抜けた言動で人を笑わすユーモア
連員や関係者を労う感謝の気持ち
一人ひとりの連員を観察し、長所や特性を伸ばす感性
温もり、優しさ、人情味のある人柄
連員一人ひとりに対して公平な対応
周辺の人の意見に真摯に耳を傾ける
リーダーとしての孤独に耐える強さ
情報公開する誠実さ


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目立たず溶ける

ロータリークラブでは「儲け」より「奉仕」優先を教わった。
阿波おどりの連では「目立つ」より「溶ける」ことを教わった。
連に溶け込んで、みんなが「共に繁栄」するのである。
踊り上手は目立つが決して奢ることなく、連に熔けて見えなくなる。
「連があっての自分」を心得ている。
実れば実るほどに頭を足れる稲穂のように。

石の上にも三年

自分の子供の世代が主催する阿波踊りの「連」に飛び込んだ。
練習は年中ほぼ毎週、2時間近くを掛けて通う。
入連当初から
「3年は経たないと一人前として認めてもらえないだろうな」
と思っていた。
そして、丸三年が過ぎた。
「上手くなったね」と褒めてくれる連員がいる。
「すぐに止めると思ってた」と言う人もいる。
何と、息の仕方が重要で、背骨が大切で、はたまた
阿波踊りの手の形が弥勒菩薩と一緒だとか、突拍子もないことを言う人もいる。
三年頑張ったご褒美か。
息の仕方を意識して、歩き方も意識するようになった。
誠に阿波踊りは奥が深く、夢が尽きない。
三年やれば当初見えなかった道が開けることを
今、実体験している。

人の文化

美輪明宏が「薔薇色の日曜日」で言っていた。
「ただ、仕事して、食べて、飲んで、寝て、排泄するだけの生き方は
つまらない。人は何か夢中になってやれることを持つべき、
それがその人の「文化」である」

2012年秋、北野台自治会で文化祭が開催され、
94点の作品が展示された。
絵画、書、俳句、写真、手芸、工芸、生花、ガーデニングなど
正に「文化」を持った住民たちの作品である。
美輪明宏のことばを思い浮かべながら、私は文化祭の会場設営に
携わった。

1995年頃のこと、バブル経済が崩壊して、他聞に漏れず、
私の会社の業績も徐々に悪化。いろいろと対策を講じたが全て効果なし。
「ならば、あがいたりせず、ただジッとして時をやり過ごそう」
と決め込んだ。
従業員を抱え、毎月経費は掛かるが、収入がジワリジワリと減少、
真綿で首を絞められるような思いの日々が続いた。
そんな時、五日市で製材所を営む知人の空き地に工房を
建てさせてもらった。仕事は従業員に任せ、夢中になって木工をやった。
丸太で椅子やテーブルを作った。
檜の香りが嬉しかった。
大木の丸太に座って食べた弁当の味は忘れられない。

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そんな日々を送っている時、フッと頭にひらめいた。
「そうだ、コンピューターを会社に取り入れよう!」
それから木工房の帰り道、
パソコンスクールに通うことになる。
今、こうしてホームページを開けるのも、その当時の名残りである。

その後、会社にパソコンを導入し、社員管理、顧客管理のデーターベースを
作り、合理化を進めることに成功し、会社は厳しい時代を乗り越えた。

木工が私の会社を救う切っ掛けを作ってくれた。
木工は私の「文化」だった。

徳島に「殿様連」という阿波踊りの有名連がある。
その連長、笹田清一氏の口癖は、
「阿波踊りは命がけじゃ。仕事も命がけじゃ」

企業文化

経営者が経営理念を創り、経営理念が企業文化を育む。

企業文化とは病原菌を撃退するワクチンに似ている。
企業運営に有害となる人間や物をはじき飛ばすような
不思議な力がある。
異常化した経営を正常化するような自然治癒の力がある。

経営者の能力や意思を超越するような不思議な力である。
企業にどっかりと根付く不思議な力、それが企業文化である。

体験が伴わない教訓は知識のあぶく

本を読んだり、マスコミで耳にしたり、成功者の話を聞いたりして
教訓を得ても、凡人にはあぶくのような知識に過ぎない。
何ら役には立たないのである。

どんなに貴重な教えであっても、その重さに匹敵する苦しみ、悲しみ、
苦難、体験が伴わないければ、ギャンブルや株でにわかに儲けた金の
ようなもので、身に付かず、あぶくのごとく消えていく。

「いにしえの道を聞きても唱えても 我が行いにせずばかいなし」島津忠良

毒と薬は諸刃の剣

「毒あり、害あり、トゲがある」
と嘆くのは愚の骨頂である。
毒は薬の、害は益の、トゲは優しさの裏腹にある。
薬を欲すれば、毒に耐え、
益を欲すれば、害に耐え、
優しさを欲すれば、トゲに耐えるべし。

正しいと思う方向に歩む

社会の中で生きるとき、
人々が正しい方向に動くとは限らない。
正義が勝つとは限らない。
65歳にもなればそんなことは分かっている。
しかし、
今までそうしてきたように、
これからも、例え独りぼっちになっても
正しいと思う方向に歩むのが自分の生き方、
それしかできない。

木斛(モッコク)の根に学ぶ

根元が直径20センチほどの庭木(モッコク)を切り倒して砂場を
造ることにした。

チェーンソーで切るのは訳もなかったのだが、いざその根を
掘り起こして仰天した。

見えない地中にはその木の枝の量に匹敵するほどの根が
四方八方に張っていたのである。

直径10センチもあるような太い根が5〜6本、他にも数えられ
ないほど多くの強い根が張っている。
どんな強風に見舞われてもビクともしないで、しっかり立って
いられる訳である。

この根を見て、見えない部分(基礎)の大切さを痛感した。

頼られることが幸せなこと

2泊3日のバス旅行しよう、海外旅行しようよ、沖縄に行きたいね・・・
「あっ!でも、星ちゃんは一緒に行けないから無理だね」
旅行の夢は頓挫した。

真夏の旅行は行き先が限られる。
星を連れてお店には入れない。
真夏の車内に星を残しての宿泊は考えられない。

星は幼い息子そのものだった。
100%私たちを頼りにしていた。
ご飯や水を準備してくれる、
散歩に連れて行ってくれる、
ドライブに連れて行ってくれることを
当てにしていた。

そんなことに、時たま不自由さや束縛を感じたこともあった。

しかし、
星が逝ってしまったとき、
そんなことが実は幸せなことだったと気がついた。

頼りにしてくれる存在があったこと、
それが幸せなことだと気がついた。
気ままに自由に旅行するなど叶うべくもなかったが、
それが幸せなことだったと気がついた。

幸せって、
例え、時間を拘束されても、好きなところに行けなくても、
自分を頼りに、当てにしてくれる存在があること。
それに答えることが幸せなことである。

そんなことを星は教えてくれた。 

星光(シーズー、雄、1995.6.26ー2012.2.4)

感謝する人と傲慢な人

天は感謝して生きる人間に豊かな恵みを与え、
感謝を知らず、傲慢に生きる人間に恵みを与えず。

全ての人間は豊かな天の恵みを求め、
天は全ての人に等しく恵みを注ごうとする。
しかし、その恵みを受けることが可能か否かは、
全て、受ける人の心次第である。

感謝して生きる人は、天を仰いで大きく
手を広げ恵みを受け留める。
傲慢な人は
天に背を向け、腕を組み、恵みを受けることができない。

あるシンガーソングライターがテレビで言っていた。
子供の頃、おばあちゃんによく言われた。
海に泳ぎに行ったら、水に入る前に
「よろしくお願いします」
帰る時には
「ありがとうございました」

山に行ったら、
「よろしくおねがいします」
と頭を下げてから登り、
山を後にする時には、
「ありがとうございました」

と、あいさつを忘れるなと。

「感謝」することを知らない人間、
「感謝」の意味を理解しない人間は
誠に悲しいことである。
自分の心臓が動いているのは自分の意志、
太陽が昇るのは当然のこと、
着る服があるのは自分が買ったから、
食物があるのは自分が金で買ったから、
住む家があり、食べる食物があり、着る服があるのは
ひとえに自分の努力の結果であり、当然のこと、
と考える。

感謝しないことはすなわち傲慢であることに他ならない。
やがて、人から、物から、天から見放され、
衰退の道を歩むことになる。

害と善

害なるものは耳に優しく口に甘し
善なるものは耳に厳しく口に苦し

時代の変遷

混迷の社会状況が 経済のスピードダウンを余儀無くし、
省エネに結びついて行く時代。
人間の意志に関わらず、地球環境の保全に向かう時代。
人間は更なる経済低迷にあえぎ、その中に落ち着くことを
余儀無くされる・・・はずである。
人智の及ばぬ大きな力に人間は導びかれ始めている・・・
と、思いたい。 1998.,11.11

失敗は事後の処理次第でチャンスになる

反省して学べば失敗は財産になる。
反省せず、何も学ばなければ、
失敗は本物の失敗となる。
失敗を恐れず、繰返し挑戦する、
これが起業家精神である。 スタンフォード大学

失敗の中には必ず次につながるものがある。
それを拾えるか、拾えないかが勝負である。President

成功する3つの条件は運鈍根

1、運が良いこと
2、鈍であること
3、根性があること

運を引き付ける6つの条件

「運」は人の力ではどうにもならないとの印象がある。
しかし、必ずしもそうでない。
心掛け次第で運は開けることがある。

1、自然体であれ
2、打算的になるな
3、抜け目のある人になれ
4、感謝の心を持て
5、学びの心を持て
6、素直なれ

温泉より冷水

温泉に浸かりながらじゃ ハッとするようなアイディアなんって浮かばない。
冷水を浴びて、寒くて、震えて、凍り付きそうになった時、ガバッと何かが閃いたりする。
若いときは温泉より冷水が良い。
辛い、苦しい思いは買ってでもした方が良い。

短所をカバーし合うのが夫婦

「握手しろ!」
と、怒鳴られた。
腹の底から発する高幡のお不動さんの管主の声は迫力があり、
思わず妻の手を握ってしまった。
新婚当時、お不動さんの境内で喧嘩をして妻を泣かせてしまった。
この時、高幡不動尊金剛寺の偉いお坊さんから説教されることになる。
「手に表と裏があるように、人にもそれぞれ長所と短所がある。
手を握り合って互いに短所をカバーし合うのが夫婦というもんだ!」
あれから40年経っても、相変わらず夫婦喧嘩はするが、
管主の説教は今も鮮明に覚えている。

「何が正しいか」で決断

判断を誤ると全てを失うような危機に直面した時、
何を基準にして決断するか?
損得勘定や我欲で判断すべきでない。
「何が正しいか」を基準にして決断すべし。

幸せの種を撒け!

第三者の噂話をする時、
良い面だけを噂する人は幸せの種を撒く人。
悪い面だけを噂する人は不幸の種を撒く人。

感情の増幅

子供の教育で心掛けたいのは「感情の増幅」
喜怒哀楽の心を幼い時から研いて上げること。
トカゲを捕まえて「可愛いね!」
と、喜ぶ子がいたら、一緒になって喜んで上げよう。
転んで痛いと泣いている子がいたら、一緒に泣いて上げよう。
「感情の増幅」を教育された人はそうでない人と比べると、
「やる気」が全く違う。
「やる気」は何かをやる時の大きな「原動力」になる。